Facebook マーケティングの方向性(届けよりも響け)

ユーザーがSNSを利用する目的は、友人と繋がったり、自分の趣味の情報を入手するためであって、企業の情報をチェックしたり、商品やサービスを購入するためではありません。
そういった場所で、商品情報やサービス案内ばかりを流しても、ユーザーには届かないどころか、発信側が熱心になればなるほど忌避感を覚えられ、ブロックされたり無視されてしまうリスクのほうが大きくなってしまいます。
この特性を、SNSマーケティングに着手する前に充分に理解しておく必要があります。

また、実名登録制で世界最大のSNSであるFacebookでは、タイムラインに『エッジランク』という独自のアルゴリズムが採用されており、Twitterのように時系列ではなく、ユーザー1人ひとりの趣味嗜好にマッチした内容の投稿・広告が上位表示されるように制御されています。ユーザーの反応を得られない投稿はこのエッジランクで評価が下がり、ユーザーのタイムラインに表示されにくくなってしまいます。

Facebookを用いたマーケティングでは、この『エッジランク』と『SNSユーザーの特性』、二つのフィルターに充分に注意を払う必要があります。

要約するとつまり『量より質』が重要で、ユーザーの興味や関心を呼び起こす投稿、共感を得られる情報を、数は少なくても安定的に提供していくことが必須となります。
計画性や方向性の定まらないむやみやたらな運用は、かえってブランドイメージや企業イメージにキズをつける危険性があるということです。

では購買意欲が低い状態が常であるSNSユーザーに対し、企業としてどういった情報を投げればポジティブな反応を示してくれ、興味を持続してもらうことができるのでしょうか。

Facebookマーケティングの成功事例で多く挙げられているのが、提供しようとする商品やサービス、その企業の裏にある想いやこだわり、ストーリーを伝えること。
ストーリーは共感を生み、共感を得たユーザーはその商品やサービス・企業のファンになり、次はそれを誰かに伝えたいと感じます。誰か一人の胸に届いた大きな共感は、必ず次の一人に繋がっていくでしょう。
広告を出稿するときのように「とにかく大勢の人の目に届け!」ではなく、「たった一人の心に響け!」という感覚のほうが重要、ということになります。

自社の持つ特性や有益な情報を徹底的に洗い出し、ストーリーを組み立て、一つひとつの情報を丁寧に発信していくこと。それがユーザーとの繋がりを強固にし、正しい理解や共感を拡散していくための大きなポイントになるようです。