ブログとSNS

かつての消費者は、文字通り企業から提供される商品やサービスを、金銭で消費するだけの存在でした。しかし、市場が成熟し、インターネットという情報発信ツールが整備されるにつれて、消費者は、目の肥えた情報発信者へと成長してきました。
いまや消費者は、ブログやSNSを使って、自分の生活圏にある様々な情報や商品・サービスを、自分や、自分のごく近い距離にいる周りの人々の価値観に沿って、自主的にそれを評価し、拡散し続けています。

消費者が情報を拡散するツールとして、SNSとブログがあります。
SNS(Social Networking Service)は、社会的なネットワークをインターネット上に築くことを目的としており、メジャーなものでは、LINE、FACEBOOK、Google+などがあります。
SNSの最大の特徴は、仲間と個別にコミュニケーションが取れる点と、人間を検索できる点にあります。年齢、性別、職業、趣味といった様々な人間の属性をもとに、自分の求める人間をダイレクトに検索し、場合によっては知り合いになることができます。これは、実社会では非常に難しいことですが、SNSではそれを比較的容易に行うことができます。
この“人間を検索する”という点に着目することで、SNSをウェブマーケティングにより巧く活用することが可能になります。

一方ブログは、Web Logの略で、日本では2002年頃から少しずつ話題になり、2004年を境に一気に浸透した、ネット上にある日記的な記録の集合体です。
世界に存在するブログに占める日本語率は、世界シェアトップと言われ、日本ほどブログの好きな国はないと言っても過言ではありません。
ブログの特徴は、SNSと違って閲覧する側のユーザーを、登録などによって制限することなく、原則としてすべてのユーザーがインターネットを通じて閲覧できる点にあります。
ブログを定期的に書いている人をブロガーと呼びますが、ネット上で多くのユーザーに閲覧してもらうことに意義や動機を有しているタイプもいる一方で、他のユーザーに閲覧されていることにそれほどの意味合いを感じていないタイプもいます。そういった人々は、ブログを、オンライン上にある純粋な日記帳と捉え、「書きたいから書いている」といった使い方をしています。そういったブロガーは、実は相当数存在しているようです。
つまり、そういった人々が日々更新している情報には、嘘や脚色なく、基本的には自分の感じていることを素直に書いているケースが多く、ウェブマーケティングの観点からすれば、自社の商品やサービスに関する評価を集約するうえで、真のユーザーの声を効率よく収集することができると言えます。