量から質へ

ウェブマーケティングでは、量から質へ、露出機会から成功率へ、というパラダイムシフトが起きています。ウェブマーケティングを行う企業が、的確なターゲティングやそれに対するアプローチの方法を確立できておらず、「万人に興味を持ってもらいたい」という欲求だけが前面に出過ぎると、提供しようとする商品やサービスの魅力を充分に伝えることができず、不発に終わるケースが多くあるようです。

現在インターネット上には、リスティング広告やTwitterを用いたPRツールなど、実に多種多様な集客のためのサービスが展開されています。これらを用いると、ウェブサイトのアクセス数が一時的に増加するため、一見すると多くの消費者に接触できているように思われますが、ターゲットとしているユーザーに実際に接触できている回数は、意外なほど少ないようです。

リスティング広告のクリック率が低い原因としては様々なことが挙げられますが、最大の原因はユーザーの広告離れです。多くの人がインターネットを使いこなすようになった結果、インターネット上には多数の広告コンテンツが存在することを理解している人が多くなりました。そしてそういったユーザーは、「広告は自分にとって有益な情報ではない」と考えるようになっています。今ではユーザーは、余程の関心がない限り、企業の広告やPRなど、プロモーションに関するサイトやコーナーを見ようとはしません。上記の状況を鑑みると、いくら企業側がインターネット上に広告を乱発し、露出機会を増やそうとしても、それがユーザーの興味を喚起する内容になっていない以上、期待するほどの効果は出ない、ということになるかと思います。

少ない接触機会をいかに効率的に成果に繋げるか。昔ながらの量による露出機会の拡大という観点ではなく、質や成功率に対する発想と施策が重要になってきています。そういった状況を踏まえたうえで、提供しようとする商品やサービスの展開を考えた場合、ブランディングの影響が極めて大きく、特に口コミ効果を期待する商品やサービスについては、それら商品やサービスに関するポジティブな情報が常に流通している状況を作り上げることが、ウェブマーケティングを成功に導くための重要な要素になってきていると言えます。