4P理論と4C理論

マーケティングに於けるスタンダードな理論の1つに、4P理論と呼ばれるものがあり、これはマーケティングを、Product(製品)、Price(価格)、Place(流通経路・場所)、Promotion(販売促進)の4つのステージに分類する考え方です。
この4P理論をウェブマーケティングに応用することを考えたときに、ネット以外の従来の媒体で展開するときとは、すこし違った考え方や施策をしていくことが必要となり、そこがウェブマーケティングを成功させるための重要なファクターとなります。

例えばProduct(製品)で言うと、競合他社の展開する商品やサービスをネットを使って充分に調査し、そのうえで自社製品の方向性や売り方を考えるヒントにしていくことが必要となります。またPrice(価格)においては、口コミや比較検討されやすいネット上の特質を充分に理解したうえで、最初の価格決定を慎重に行う必要があると言えます。
ウェブマーケティングでは、一般のマーケティングと比較して、各種の情報経路を把握しやすく、数値化されたデータに基づくより客観的で理論的なアプローチが可能になります。

上記4P理論のあわせて考えなければならない理論として、4C理論というものがあり、これはマーケティングを、Customer Value(顧客にとっての価値)、Customer Cost(顧客が費やすお金)、Convenience(顧客にとっての利便性)、Communication(顧客とのコミュニケーション)の4つのステージに分類、考察します。
前述の4P理論と補完関係にあり、この2つの理論を組み合わせて考えることで、よりユーザー視線にあった、顧客中心のアプローチが可能になると言えます。

これら2つの理論を活用することで、提供しようとする商品やサービス、それを後押しする各種戦略の曖昧さや漏れを事前に防ぐことができます。
具体的なターゲットと自社のポジションをしっかりと設定し、4P理論と4C理論のフレームワークを活用し、顧客目線にあった効果的なマーケティングを展開することが重要です。

量から質へ

ウェブマーケティングでは、量から質へ、露出機会から成功率へ、というパラダイムシフトが起きています。ウェブマーケティングを行う企業が、的確なターゲティングやそれに対するアプローチの方法を確立できておらず、「万人に興味を持ってもらいたい」という欲求だけが前面に出過ぎると、提供しようとする商品やサービスの魅力を充分に伝えることができず、不発に終わるケースが多くあるようです。

現在インターネット上には、リスティング広告やTwitterを用いたPRツールなど、実に多種多様な集客のためのサービスが展開されています。これらを用いると、ウェブサイトのアクセス数が一時的に増加するため、一見すると多くの消費者に接触できているように思われますが、ターゲットとしているユーザーに実際に接触できている回数は、意外なほど少ないようです。

リスティング広告のクリック率が低い原因としては様々なことが挙げられますが、最大の原因はユーザーの広告離れです。多くの人がインターネットを使いこなすようになった結果、インターネット上には多数の広告コンテンツが存在することを理解している人が多くなりました。そしてそういったユーザーは、「広告は自分にとって有益な情報ではない」と考えるようになっています。今ではユーザーは、余程の関心がない限り、企業の広告やPRなど、プロモーションに関するサイトやコーナーを見ようとはしません。上記の状況を鑑みると、いくら企業側がインターネット上に広告を乱発し、露出機会を増やそうとしても、それがユーザーの興味を喚起する内容になっていない以上、期待するほどの効果は出ない、ということになるかと思います。

少ない接触機会をいかに効率的に成果に繋げるか。昔ながらの量による露出機会の拡大という観点ではなく、質や成功率に対する発想と施策が重要になってきています。そういった状況を踏まえたうえで、提供しようとする商品やサービスの展開を考えた場合、ブランディングの影響が極めて大きく、特に口コミ効果を期待する商品やサービスについては、それら商品やサービスに関するポジティブな情報が常に流通している状況を作り上げることが、ウェブマーケティングを成功に導くための重要な要素になってきていると言えます。

SEO対策について

より多くのユーザーをサイトに誘導するための施策として、一番代表的なものは「SEO(検索エンジン最適化)対策」でしょう。
SEO = Search Engine Optimization とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジン(検索サイト)に於いて特定のキーワードで検索した際に、展開するウェブサイトを上位表示させるための施策のことで、基本的に即効性はありませんが、ウェブサイトに対し定期的に新しい情報を加えたり、ページ構成を整理したり、システムそのものをブラッシュアップしていくことで、検索エンジンに対する信頼度性を上げることができ、結果としてユーザの自然流入を増やすことができます。

検索エンジンが個別に定めるルールは、それを運営する企業が独自に決定しているため、断定的なことは言えませんが、ウェブ自体が成熟期を迎えるに連れ「検索エンジンを利用するユーザーにとって、より良いウェブサイトをより上位に表示する」傾向が顕著になっています。検索エンジン最大手であるGoogleもそれを明言していますし、その情報処理精度は年々上がって来ています。裏を返せば、過去に横行した小手先の技術や、スパム行為かそれに近いような施策でのSEO対策は、既に通用しなくなっている、ということを意味します。

SEOのルールを構成する要素は多岐に亘り、検索順位を規定する計算式(=アルゴリズム)は複雑なものとなります。また、検索結果の固定化を防ぐためにこの判断の基準は常に改変され、完全に非公開となっています。とはいえ、SEO対策自体はそれほど難しいものではありません。前述のようにGoogleは、ユーザーが入力した検索キーワードに対して、より良いコンテンツを検索結果として返すことでユーザーの満足度を高めること、それを至上命題としています。つまりある目的を持って検索をするユーザーにとって、より質の高い情報を投げ返すウェブサイトにしていくことが、現時点で最も安全で最高のSEO対策である、と言えます。

ウェブマーケティングとは

ウェブマーケティングとは、ウェブサイトやウェブサービスを用いて行われるマーケティングのことを言います。
リアルタイムにより近い施策が可能で、比較的低コストでトライ&エラーを繰り返し行えるのが特長です。
どのようなユーザーが、どのような経路で、展開するウェブサイトやウェブサービスを訪れ、どのページを、どのサービスを、何秒、何回閲覧したか、どこで離脱したか。リピート率はどうか。ウェブサイト運営や、投じた施策の結果を、すべて数値によって把握・管理できるのが、他の媒体との大きな違いと言えます。

ウェブマーケティングの方法は、大きく次の3つの施策に分けられます。
①集客施策:より多くのユーザーをサイトに誘導するための施策 ②接客施策:サイトを訪れたユーザに、購買・資料請求・問い合わせなど、目的とする特定のアクションを促すための施策。ユーザーの動向や嗜好を調査する施策もこれに含まれる ③再来訪施策:一度サイトを訪問したり、購買・資料請求・問い合わせなどを行ったユーザーに対し、リピートを促すための施策

上記の通り、ウェブマーケティングでは、施策の効果や費用などをすべて数値化することが可能であり、それによって施策の検証をすることができます。施策の意思決定から実行までに時間を要さず、低コストで導入・開始することが可能です。よって、予算の少ない企業でも、効果のでやすい施策から始めることができます。ターゲット一人ひとりを対象として施策を行うことができるため、無駄が少なく、従来の手法よりもコスト効率に優れているのです。

インターネット市場を調査している経済産業省では、個人向けのインターネット市場を9.5兆円、企業間取引については262兆円とし、その規模は年々拡大していると報告しています。